Project Story.02

「SUVACO/マッチングプラットフォーム」

プロジェクトストーリー02 「SUVACO/マッチングプラットフォーム」

そのマッチングサービスは、
人間味にあふれている。

少子高齢化の影響で新築着工棟数は年々下落し、国内の住宅市場は縮小傾向にある。また、長期にわたる景気停滞や物価高騰、金利リスクなど、住宅購入検討者にとってネガティブな情報ばかりが流れてくる。そんな時代において、家づくりのプロ(専門家)とユーザーをつなぐマッチングプラットフォーム「SUVACO(スバコ)」が、住まいの価値や家づくりプロセスの体験価値を高めていく。

A.A

住宅事業部長 SUVACO課マネージャー
法学部 法律学科 卒
2024年入社(キャリア入社)

前身のSUVACO株式会社では代表取締役を務めていた。
2024年12月、ミラタップ入社。
住宅事業部長およびSUVACO課マネージャーに就任し、ミラタップの強みを生かす形でのサービス再構築に邁進する。

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事業譲渡により誕生した新生SUVACO

SUVACOは、家づくりのプロ(専門家)とユーザーをつなぐマッチングプラットフォームである。それぞれが抱える課題を解決するために、中立的な立場でサービスを提供。専門家はプラットフォームに施工事例を掲載することで、資料請求および新規商談の機会を獲得でき、一方のユーザーは事例や家づくりのノウハウを自由に閲覧し、マイページ上での専門家とのやりとりが可能となる。さらに、アドバイザーが双方のニーズをヒアリングし、より効率的なマッチングを行う専門家紹介サービスも展開している。

もともとSUVACOは、SUVACO株式会社が事業会社として運営していた。個人の建築家から、リフォーム・リノベーション会社、工務店まで、一定の基準をクリアしたさまざまな専門家が登録し、月間のユニークユーザー数は20万人を超える。事業としては堅調だったが、同社で代表取締役を務めるA.Aは、以前からリソース不足を危惧していた。

事業譲渡により誕生した新生SUVACO

今後の成長・拡大期のフェーズにおいて、自社だけではすぐに頭打ちとなるだろう。家づくりを検討するユーザーや住宅業界に貢献する役割を担うためにも、互いに共感し合えるパートナーと手を組むべきではないか。そして、複数の企業と面談した結果、最終的にミラタップが選ばれ、事業譲渡契約が取り交わされることとなった。A.Aは2024年12月付けでミラタップに入社し、住宅事業部長およびSUVACO課マネージャーに就任する。

「私は以前の会社で、『住まいに価値を 暮らしに心の豊かさを』というビジョンを掲げていました。それがミラタップの経営理念『くらしを楽しく、美しく。』とぴったり合致したのです。一緒に事業をやるか判断するにあたっては、資本や収益力といった財務的観点はもちろん、価値観やなりたい姿が重なるかどうかが最も重要でした」とA.Aは語る。

またミラタップでは、全国の加盟工務店と一体となってデザイン性の高い住宅設計を行うサービス「ASOLIE(アソリエ)」をすでに展開していたが、本部機能およびフラッグシップハウスが関西にしかなく、他エリアへの進出が遅れていた。今回のSUVACO事業の譲受を契機として、首都圏や東海圏での専門家ネットワークの拡大、あるいはリフォーム・リノベーション領域の強化を図り、一気に攻勢をかけたい目論見があった。

住宅設備機器メーカーが手がける住宅建築
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より高いレベルでのマッチングを

少子高齢化の影響で新築着工棟数は年々下落し、国内の住宅市場は縮小傾向にある。また、長期にわたる景気停滞や物価高騰、金利リスクなど、住宅購入検討者にとってネガティブな情報ばかりが流れてくる。そんな時代において、住まいの価値や家づくりプロセスの体験価値を高めていくのがSUVACOの使命である。

ユーザーはライフスタイルに変化が訪れる、20代後半~40代の一次取得者が大半を占めるが、近年は50~60代のユーザー利用者も増えてきている。新築マンションや建売住宅の画一的なプランよりも、自分たちによりフィットした空間を希望する傾向が強く、デザインに対する感度は高い。プラットフォーム上では、好みに合う施工事例をお気に入り登録し、コメントを残せる。興味を持った専門家に資料請求や問い合わせを行ったり、セミナーやオープンハウスなどのイベントへの参加を申し込んだりすることも可能だ。さらにウェブメディア「家づくりの学び舎」では、注文住宅・リノベーションのノウハウや、専門家にフォーカスした取材記事を閲覧できる。

より高いレベルでのマッチングを

上記はオンラインのサービスだが、あわせてオフラインのサービスも提供している。自分だけでは何から調べればよいかわからない、どう進めればよいかわからない、自分にとって最適な選択肢がわからない、そんなユーザーに対し、SUVACOのアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い最適な専門家を紹介する「すばこと」だ。依頼先が決まった後も、中立的な立場で引き渡しまで伴走し続ける。
「自分でも調べられるけど、さらにいいアイデアがほしいユーザー」と、「集客に困っているわけではないが、自社のブランディングにつなげたい専門家」が、より高いレベルでマッチングするところにSUVACOの存在意義はある。

ユーザーに不利益をもたらすようなことがあってはならない。専門家の選定基準はかなりシビアだ。財務状況や施工実績を鑑みた上で面接を行い、A.Aが最終的なジャッジを下す。また、SUVACO登録後も専門家と定期的に面談し、コミュニケーションを密にとりながらプラットフォーム上の情報もアップデートしていく。

登録事業者となった専門家は、ベーシックパートナーかアライアンスパートナーのいずれかを選択することになる。両者の違いはシステム利用料と成約手数料の設定金額等にあり、「とりあえずSUVACOを利用してみたい」という専門家は前者を選び、「SUVACOをしっかり活用して自社のサービスや認知を広げたい」という専門家は後者を選ぶ。

より高いレベルでのマッチングを
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理想の住まいの解像度が高まっていく

新生SUVACOは引き継ぎ期間を経て、2025年4月に本格始動した。登録事業者数およびユーザー数、さらにマッチング後の成約数の増加が期待されている。

以前、アドバイザーがユーザーとの対面相談を行う場所は、オフィス内の執務スペースだった。しかし現在は、ミラタップ商品が数多く展示されるショールームで実施している。ユーザーが住宅設備の商品・仕様決めを行うのは家づくりプロセスの後半であることが常だが、プラットフォームやショールームを活用し、プロセスの前半部分で同社商品の魅力に触れてもらう機会をつくれるのは非常に意義深い。結果的に、理想の住まいの解像度も高まるはずだ。

札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・京都・福岡にショールームがあるため、SUVACOとしてはエリア戦略が立てやすい。また、ミラタップ商品に関するフィードバックを専門家から受けたり、一緒に商品開発を行ったりと、ものづくりにおいても新たな可能性が広がりつつある。企業の技術や思想にフォーカスしたプロダクトアウトのアプローチに加え、ユーザーのニーズを重視したマーケットインのアプローチがより強化されることになるだろう。

家づくりは多くの人にとって、一生に一度あるかないかの一大イベント。しっかり情報収集を行った上で、信頼できる専門家と出会い、理想の住まいを実現してほしい。それがA.Aの切なる願いだ。前述の通り、国内の住宅市場は縮小傾向にあるが、だからこそ今、SUVACOのようなサービスが高い評価を得ているのではないだろうか。「ステキなハコである住まいと、ステキなコトであるくらしを、SUVACOと一緒に叶えましょう」のコンセプトのもと、テクノロジーに過度に依存しない人間味あふれるマッチングサービスを展開し、これからも専門家とユーザーの最高の出会いを演出していく。

  • 理想の住まいの解像度が高まっていく
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完全無人ショールームで、
接客にイノベーションを。

K.S

拠点事業部 東京支店
文学部 芸術学科 卒 / 2019年入社

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