施工事例
コンテスト2016
受賞作品
2回目となる施工事例コンテストには131作品のご応募をいただきました。
一般投票による二次審査では344件の投票を頂き、10作品が選考を通過。
最終審査では建築家・藤本壮介氏を審査委員長とする審査委員会にて5作品が選ばれました。
最優秀賞
『雲仙温泉 東園』
CONCEPT
国立公園内にある旅館の客室を露天付き客室にリフォームした。素材の質感と耐久性を重要視しアウトドア用のデッキ材を使用した。
- ウッドデッキ/樹脂製ワイドランネルデッキ ナチュラル
受賞者のコメント
叙情的で不変的な美しさや儚さの漂う景観と一体になった旅館の客室を設計するにあたり、建築の内と外をつなぐテラスの床はとても重要な役割を果たすだろうと感じた。
足触りの良いワイドランネルデッキは施工性も良く、ダイナミックな空間にとても良くなじむ商品。
優秀賞
『Project1091-3「レオンクンチ」』
審査委員
原野取締役のコメント
中庭の解放感が非常によい。白を基調とし、木質系の素材を混ぜることにより、木のぬくもりやあたたかさを感じる。
サニタリー空間がすべて白で統一された空間で清潔感がある。人気の「フィーネ」洗面とバスタブ「バルカ」のコーディネートが素晴らしい。
吹き抜けの抜け感とデッキがカフェスペースを思わせる。休日のひと時を過ごしたいと感じた。
受賞者のコメント
サンワカンパニーの商品はよく使っている。
システムキッチン「プレーンKミディアム」は安く、デザイン性も兼ね備えており、若い世代の方には金額・デザインとのコストバランスがよいので好評。
他にも置き型バスタブ、洗面ボウルなどもよく使っている。今後もたくさん使っていきたい。
『シャルム80 2-D』
CONCEPT
築35年以上の分譲賃貸マンションをフルリノベーション。『住まう人とともに育つ家』がコンセプト。
感度の高い入居者が住みながらDIYで好みの室内を造り上げていく楽しみを持たせるため、壁面や天井は最小限の修繕のみで、敢えてアンフィニッシュドな質感を残している。
- キッチンコンパクトキッチン430
- タイル/塩ビザ・Pタイル ライムストーン
審査委員
山根代表取締役社長のコメント
弊社のキッチンアイコンの一つである「コンパクトキッチン430」を、これ以上ないくらいうまく使ってもらっている。
古い建物を改装し、無機質なステンレスを配置した玄人好みの印象だったので、建築関係者らしい作品と思っていたので驚いている。
やはりデザイナーと建築家は通ずるものがあるのではと感じた。
受賞者のコメント
建築専業ではなく美術家・アーティストとして活動している。
今回の施工事例は自分のスタジオ整備も兼ね、賃貸物件で面白いことはできないかと思い、地元の工務店と組んで試みた。
入選
『家族をつむぐ 平屋暮らしの家』
CONCEPT
無垢の木と珪藻土の塗り壁と障子、日本の原風景を取り入れた家の中心にステンレスキッチンがある。
スタイリッシュな印象のステンレスと、柔和な印象の無垢材、相反する素材感の両者だが、上質な物を使い障子を通し自然光を優しく取り入れる事で統一した上品な空間を作った。
- キッチングラッド45
- キッチン/レンジフードセンターフェデリカ
- 洗面ステムズミラーボックス
審査委員
荒砂取締役のコメント
弊社のアイコンともいえるステンレスキッチン「グラッド45」を使ったこの作品が選ばれた。
障子からのあたたかい光感と木材の組み合わせで、冷たいイメージのステンレスキッチンに自然素材がうつりこみ、ぬくもり・落ち着きを感じる。
建築物との空間構成が強く印象に残った作品。
受賞者のコメント
自然素材・木材の家づくりを行っている。
飾らない質素な素材の中で、サンワカンパニーの無機質なステンレス製品との調和を活かした空間には、数多くの方からご要望をいただいている。
従業員数8名の工務店で年間12棟が精一杯。半数がサンワカンパニー商品を使っている。
今後もデザイン性の高い製品を作って頂き、当社に力を貸していただきたい。
『川西 GREEN HOUSE』
CONCEPT
郊外の住宅地に建つ2階建て住宅。庭や家庭菜園を少しづつ作っていくという施主が、経年変化を楽しめ豊かに暮らすことをコンセプトにした住宅。
審査委員
津崎取締役のコメント
新しい木が持つ素材感と弊社アイコンの「グラッド45」の印象がいい具合にマッチしている。
年月が経つにつれて木の風合いが変化するさまと、変わらないステンレスとの部分が新しい表情を見せ楽しめる空間になっていくのではと感じた。
受賞者のコメント
戸建メインの設計事務所。コンセプトは「シンプル」。
一般的なシステムキッチンの場合、合わないことが多いのでサンワカンパニー商品をよく使用している。
カテゴリ−部門
ダイニング
ベッドルーム
バスルーム&サニタリー
エントランス
エクステリア
審査員総評
藤本 壮介氏
審査はとても楽しかった。特に今年は多様だった。
建築家ではないアーティスト、デザイン性の高い工務店、和風な建物、リノベーション、豪華な邸宅、リゾートを感じるものなどさまざまなジャンルがあった。
サンワカンパニーのプロダクトはある意味ベーシックで質感がある。
それ故に和風でもリノベーションに対してもうまく空間に調和していって活きてくる。
使い手によって様々に変化していく「力があるベーシック」だと感じた。
質感、素材の組み合わせなど「調和」というのが一番難しいが腕の見せ所でもある。
置くことによって他の素材が生きてくる、空間が生きてくるというのを感じる頼もしいプロダクトと感じる。
建築家が意外な使い方をしたり、新しい使い方を発見するようなチャレンジを試みるプロダクト、驚かせるような作品を応募してもらえたらと思う。
プロダクト一つ一つが我々の社会や生活を少しずつ良くしていく、豊かなものにしていく。
我々は建築をしていくにあたり、責任を持ってしっかりとした素晴らしい空間を作り、それが都市環境にと広がっていくと感じる。
山根代表取締役社長
商品担当者と話した際、初めて担当した商品は気になるのか?と質問したことがある。
もちろん担当商品は気になると回答があった。しかし自分は違い、6,000アイテムすべて気になる。
全商品が日本の空間を良くすると思って販売しているので、実際に施工された写真を見ると本当にうれしく思う。
自信を持って販売しているので今後も幅広く使ってもらいたい。
しかしながら、必ずしも弊社の商品が選ばれなければならないとは思ってはいない。
家を作りたい、空間を作りたいと考えるその人が100%望んで選んだものが使われる世の中になればいいと考えている。
そこに弊社の社会的意義もある。これからもデザイナーの皆様にご愛顧いただき、成長させていただければ、世の中を変えていく一つのきっかけになるのではと思う。
原野取締役
年に数回海外の展示会を視察に行き、いち早くトレンドを仕入れている。
その場で、「このようなイメージで使ってもらえたら」という思いで買い付けしている。
いい意味で期待を裏切られるような、新しい使い方を提案してもらい、とても勉強になる。
津崎取締役
今回初めて審査に参加した。キッチンのいろいろな使い方を勉強させてもらった。
各賞は本当に僅差であった。最優秀賞は雲仙の宿泊施設となったので、商品も含め、広く知れ渡るのではと感じる。
荒砂取締役
今回で3回目のコンテストとなる。新築・リフォームなど多岐にわたって応募があった。
受賞作品の中にもリノベーションがあり、時代を反映していると感じる。
当社もマーケットに時流に沿ったより良いニーズのものを提供すべく、このような場がコミュニケーションのひとつとなればと思う。
施主・建築家・施工会社をつなぐ場としてコンテストを広げていきたい。
審査委員長
藤本 壮介氏のコメント
ロケーションはもちろん、それを切り取る壁、テラス、プールの作り方や素材の貼り分け方など、居住空間・空間体験として非常に完成度の高い印象に残る作品。調和をしっかりと考えられている。
この場所で、この空間の中でこそ活きてくる使い方になっている。