過去の受賞作品

応募要項
審査結果
過去の受賞作品

プロダクトデザイン
コンテスト2016
受賞作品

初開催となったプロダクトデザインコンテスト。
サンワカンパニーの原点でもある「コンパクトキッチン」をテーマに
グローバル展開を意識したデザインを募集しました。
応募総数は61件、うち海外から3件と国内外からたくさんのご応募をいただきました。

最優秀賞

賞金30万円
  • ACK

『ACK』

Designed by YutoRie
CONCEPT
調整可能なコンパクトキッチン

コンパクトなキッチンは、ちょっと使いたいとき、使う人に合わせられるキッチンがよい。
そして、使わないときは、目立たないほうがよい。同じパソコンでも、デスクトップPC、ノートPC、それぞれ需要があるように、多くの人に合わせられるコンパクトキッチンは、フルオーダーキッチンとは違うキッチンの在り方を提案します。

審査委員長
アトリエ・メンディーニ アレッサンドロ・メンディーニ氏のコメント

この小さなキッチンは美しさと機能性が融合した素晴らしい作品です。
この家具のイメージは一般的なキッチンとは異なり、家の中のリビングを含め、さまざまな場所に違和感なく配置できるようになっています。また、これはデスクとしても使用できます。このデザインのクオリティと、障がい者が使用する可能性も配慮していることを高く評価しました。このような理由から、「ACK」を最優秀賞に選びました。

受賞者
YutoRie 伊藤 優理恵氏のコメント

普段は商業施設の内装設計を行っている。以前は住宅のコーディネーターも経験しておりキッチンになじみはあったがプロダクトデザインはあまりしていなかった。今回のコンペ募集をみて、楽しそうなコンペと感じ応募を決め、楽しみながらデザインをさせてもらった。
まさかこのような賞をもらえるとは思わなかったので、非常にうれしく思う。

優秀賞

賞金15万円
  • Prism

『Prism』

Designed by 大林 元
CONCEPT

コンパクトキッチンは多くの場合、目の届かない場所や部屋の片隅に置かれている。
しかし、片隅にひっそりとあるのではなく、必要な時にはワークスペース・ライフスペースのなかへ入り込み、そのスペースの主役となるような使い方ができるキッチンがあれば、キッチンを核とした新しいワークスタイル・ライフスタイルが生まれるのではないかと考えた。

建築家
アトリエ・メンディーニ フランチェスコ・メンディーニ氏のコメント

この作品はモジュールに対する独自のアプローチから成っており、可動式の独立した柱にさまざまな機能を振り分けています。このデザインにより、空間を自由かつダイナミックに使用することが可能となっており、幅広い変化を受け入れる余地を残しています。このアイデアのさらなる可能性を追究したくなりました。

受賞者
大林 元氏のコメント

主に住宅設計をしているのでリビング・ダイニング・キッチンと空間を分けて考えることが多い。このコンペを機会に、キッチンはもう少し生活の中に入り込んでいってもいいのではと考えた。キッチンについて深く考える機会ができ、感謝している。

準賞

賞金5万円
  • Void

『Void』

Designed by 佐藤 邦彦
CONCEPT

中心にヴォイドを抱えたデザインのキッチンです。
キッチンに軽快な印象を与え、壁際に追いやられることなく自由なレイアウトを可能にします。
またシンク下には荷吻が置けない形状になっているため、どんなに部屋に荷吻が溢れてきても、「空隙」として空間を浄化します。

建築家
アトリエ・メンディーニ アンドレア・バルザーリ氏のコメント

この小さなキッチンの外観は非の打ちどころがありません。
何もない空間を利用してひとつひとつの機能をリンクさせるというアイデアにより、
キッチンの配置場所を選ぶことなく、このミニマルな作品をエレガントに仕上げています。
短い一辺と壁が垂直に接していることで、室内空間を仕切れるようになっています。

受賞者
佐藤 邦彦氏のコメント

サンワカンパニーのコンセプトである「ミニマル」を考えた時に、モノを凝縮していくようなことが一般的と考えたため、凝縮するだけではなく、からっぽの部分を最初から取り入れるということが今回のアイデアとなった。

審査員総評

審査委員長
アトリエ・メンディーニ アレッサンドロ・メンディーニ氏

サンワカンパニーが主催した今回のコンテストの総評として、実験的なキッチンデザインの今後の開発、 そして工業デザイナー間でのデザインの共有という点で、非常に有意義な試みだと言えるでしょう。 サンワカンパニーとご参加くださった皆さんに感謝の意を表すとともに、 今後のご活躍を心よりお祈りします。