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社長のお客様訪問記Vol.08 ~愛媛・二宮様~〈後編〉

前編に引き続き、愛媛県松山市に拠点を置き、建築設計やディレクション等をされているNINO Inc.代表取締役の二宮様のご自宅への訪問記をお伝えします。
前編で、今回の家づくりに関して、やってみたかったことを全てやってみたと話されていた二宮様。実際にどのようなことをされたのか、お話いただきました。
 

「常識だと思われているところから離れて、本当に心地良く過ごせるカタチを考える。」

山根:家づくりでやってみたかったこととは、どのようなことでしょう。

二宮:最もこだわりを持って作ったのは、浴室と洗面です。日本人は水回りに対して、汚れていく汚い場所みたいなイメージがあるように思います。それをきちんとしつらえることで、1段階上の違った空間になればいいなっていう想いがありました。私は仕事で宿泊施設を手掛けることもあり、そういった洗練された空間をイメージしていて、浴室をユニットバスではなく在来工法でつくることは譲れませんでした。

↑浴室と洗面スペース。黒の同じタイルで統一されています。

 

山根:やはりユニットバスと在来工法では、印象が全然違いますよね。一面タイル張りの空間が本当に素敵です。洗面スペースまで同じタイルで統一されているので、空間に広がりを感じます。在来工法の浴室はユニットに比べてコストもかかると思いますが、それでもここを譲らなかったというのは納得できます。その分他の部分でコストを抑えたというわけですね。

二宮:そうですね、素材で諦めた部分はたくさんあります。例えば本当は塗壁にしたかったところをクロス張りにすることでコストを抑えました。それでもその他のパーツや素材を丁寧選び設計することで、心地良い空間になっていきました。あと、限られた敷地の中で、コンパクトでも家族同士の距離感がちょうど良い空間にチャレンジしました。北欧で暮らす友人の家にお邪魔すると、家族や友人たちと食卓で会話をして、お茶や食事を楽しんで、子供たちがすぐそばで遊んでいます。そういうスケール感がすごく心地よく印象的だったので、設計したのがこの家の広さなんです。結果的に私はこの広さで十分事足りています。

↑キッチンから見るリビングダイニング。

 

山根:ライフスタイルに合わせた家の広さや間取りにすることで、家族が快適に過ごせるということですね。中庭は広めに取られていますが、これもそうした意図があったのでしょうか。

↑中庭。昼はたくさんの光が中庭を経てリビングスペースに入ります。

 

二宮:一般的には、隣の家の壁や窓が目の前にあっても、明るい直射日光の入る南側に向けてリビングやウッドデッキを作ることが多いと思いますが、この形が最適だと限りません。北側からの安定した光を上手く採り入れることで、部屋全体を心地良い明るさに保つことができますし、外庭より開放的でなくても中庭の方がプライバシーも守られ、開放的に感じたりします。一般的に常識だと思われているところから離れて、本当に心地良く過ごせるカタチを考えると、北向きで広い中庭から光を取り込むという、このスタイルになりました。

山根:私の自宅も、リビング空間は中庭に面しています。そうするとカーテンが必要なくなり、すっきりします。南向きがなぜ良いと言われているかというと、「南向きがいいですよ」ってハウスメーカーや不動産会社が宣伝しているからなんですよね。同じように例えば、トースターを発明したから食パンのサイズが決まったと言われています。産業が発達することによって、発想に制限が出てしまうことがあるので、一度それを解放し、あるべき姿で考える必要があります。我々も一度常識を疑ってみることで、世の中に新しい価値を生み出す商品を作っていきたいと考えています。

二宮:まさにおっしゃった通りで、今まで当たり前とされていたけれど、「本当はこっちの方がいいんじゃない?」っていう、私が気になっていたところを試してみようというのがこの家です。これを友人たちがハウスメーカーさんで建てているくらいの金額で完成させました。これくらいの予算でも、いろいろ選択肢があるし、もっと自分のスタイルに合った良いものができるということを確認したかったんです。だからみんな「もっと空間作りを楽しみましょう!」という提案です。これは、私の中でサンワカンパニーを選ぶときの楽しさと似ています。自分でカスタマイズできて、それが手に届く価格なので、空間づくりを存分に楽しむことができますよね。

 

「一切妥協をせずに空間づくりができるようになったら」

 

山根:サンワカンパニーにこうしてほしい、というご要望やご意見があれば、ぜひお聞かせください。

二宮:住設や建材というジャンルにとらわれず、空間づくりの全般に攻めていって欲しいです。「こんなのがあったらいいのに」と思うものをどんどん世の中に出していってください!おそらくサンワカンパニーがやることで、他の企業もやり始めると思うんです。そうすることで日本のデザインやくらしの質が底上げされていくことを期待しています。

山根:私も今後はジャンルにとらわれず、お客様が空間づくりの中で必要とされるものをどんどん提供していきたいと考えています。モノではなく空間を提供していきたいです。それでは今、こんな商品があったらいいなと思うものは何でしょうか?

二宮:実は家づくりをする中で、家電選びに一番苦労したんです。デザインの良いものがなかなかなくて。機能はもちろん、デザイン性も高い家電の選択肢がもっとあればいいのになと思います。建材に限らず、空間に関わるものがサンワカンパニーで選べて、妥協をせずに空間づくりができるようになったら楽しいだろうなと思います。

山根:家電は私も家を建ててみてとても悩んだので、お気持ちがすごく分かります。なかなかハードルが高い分野ではありますが、空間づくりにこだわりを持たれているサンワカンパニーのお客様にご納得いただけるような商品を検討していきたいです。
二宮様、本日は貴重なお話をたくさんお聞かせいただき、誠にありがとうございました!

↑NINO Inc.オフィスも見せていただきました!造作キッチンが映えるすてきなオフィスです。

 

以上、社長のお客様訪問記でした。次回もお楽しみに!

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≪宛先≫
株式会社サンワカンパニー広報課
pr@miratap.co.jp

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※ご応募が多数となった場合は選考のうえ、ご訪問させていただきます。ご訪問させていただく場合には、こちらからご連絡を差し上げます。

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