先日、東京ショールームにて「サンワカンパニーデザインアワード2019」の表彰式を行いました。
サンワカンパニーデザインアワードとは
「サンワカンパニーデザインアワード」は、当社と同様にチャレンジスピリットを持つ建築家やデザイナーの挑戦を支援し、今後の建築やデザイン業界の活性化に貢献するため、2016年から開催しています。今年もプロダクトデザイン部門と、施工事例部門という2つの部門を設け、作品を募集しました。
プロダクトデザイン部門は、「Next Solution」というテーマで、新時代に起こりうる問題を解決するプロダクトデザインのアイデアを募集。今回は審査委員長としてプロダクトデザイナーの鈴木啓太氏、審査委員にはCasaBRUTUS編集長の西尾洋一氏をお招きしました。
また施工事例部門では、サンワカンパニーの商品を使用した施工事例写真を募集し、審査委員長として、建築家の藤本壮介氏に審査いただきました。
表彰式と懇親会
東京ショールームで開催した表彰式には、受賞者と審査委員、プレス関係者らにお集まりいただきました。受賞される方々には、事前にどの賞を受賞されたかはあえてお伝えせず、会場で初めて公表させていただきました。非常に緊張感漂う中各賞の表彰を行い、受賞された方々には、それぞれ賞金とトロフィーが贈呈されました。
表彰式の様子
社長の山根は、年々応募作品の点数だけでなくレベルも非常に上がってきており、嬉しく思う。今後もこのデザインアワードが、若手建築家やデザイナーの方々の登竜門となれるよう成長させていきたい、と話しました。サンワカンパニー社長 山根
表彰式のあとは懇親会も開催し、受賞者や審査委員らで、情報交換や知見共有などをされました。懇親会の様子。海外から来日いただいた受賞者もいらっしゃいました。
食事や飲み物もご用意
プロダクトデザイン部門
プロダクトデザイン部門で最優秀賞を受賞されたのは、「収納巾木」をデザインされた浅野晧貴さん。最優秀賞を受賞された浅野晧貴さん
受賞作品「収納巾木」プレゼンシート
「巾木」というと耳慣れない方も多いかもしれませんが、誰しもきっと見たことはあると思います。住宅などで、壁と床の境目に取り付ける部材のことで、施工上できた隙間を隠す、掃除機などを壁にぶつけてクロスなどを傷つけないようにする、といった役割があります。
浅野さんの作品は、この巾木を利用したプロダクトでした。現代の住空間の中で、どうしても邪魔になってしまうのが家電のコード。これを整えるためのプロダクトはたくさんありますが、巾木に収納することで存在を消してしまうという新しいプロダクトです。
審査では、この作品が巾木としてだけでなく、住空間の中で様々な形に応用できるだろうという可能性の大きさが高く評価されました。
そのほかの受賞作品はこちら
プロダクトデザイン部門受賞者と審査委員
施工事例部門
施工事例部門で最優秀賞を受賞されたのは、「幸田町の家」を設計された北村直也建築設計事務所の北村直也さん。最優秀賞を受賞された北村直也さん
最優秀賞受賞作品「幸田町の家」
受賞された北村さんによると、この住空間は、限界まで削ぎ落とした木の90角無垢柱の構造体による簡素で力強い空間を表現したかったため、構想の早い段階からキッチンはサンワカンパニーの製品と決めていただいていたとのことでした。
審査でも、木と白を基調とした空間に、金属素材のシステムキッチン≪グラッド45≫が違和感なく組み合わされていて、さらに新しい魅力的な空間がつくり出されている点が高く評価されました。また天井高を工夫することで、高さ方向のバリエーションが豊かで楽しい空間になっている点も評価ポイントとなりました。
そのほかの受賞作品はこちら
施工事例部門受賞者と審査委員
サンワカンパニーでは今後も様々な取組を通して、空間やくらしの可能性を探求するとともに、建築やデザイン業界の活性化に貢献していきたいと考えています。サンワカンパニーデザインアワードは今後も継続的に開催して参りますので、ご興味のある方はぜひ、挑戦していただければ幸いです!