今日は、当社の育休状況と、育休取得中のパパ社員の声を紹介したいと思います。
サンワカンパニーの育休取得状況
当社の44期(2021年10月~2022年9月)の育休取得状況は、女性の場合100%です。また、女性の育休後の復職率は現在100%となっています。しかし、男性の育休取得例はまだ非常に少ないのが現状です。厚生労働省の発表(※)によると、令和3年度の男性の育児休業取得率は約14%で、9年連続上昇しています。
しかし、女性の取得率(約85%)に比べるとまだまだ低いです。
(※)参考データ:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r03/06.pdf
社内規程の改定
当社では、今回の法改正に伴い、社内規程を改訂しました。主なポイントは以下の3点です。
①「産後パパ育休」の創設
男性の育児休業取得を促進するために新設される制度で、従来の育児休業とは別に、
子の出生後8週間以内に4週間(28日間)までの間の労働者が希望する期間、2回まで分割して取得することができるようになりました。
②育児休業開始日の柔軟化
1歳(1歳6か月)以降の育児休業について、配偶者が育児休業を取得している場合は、配偶者の終了予定日のタイミングに合わせて期間の途中で交代して取得できるようにしました。
③育児休業の分割取得
男女ともに仕事と育児を両立できるよう、育児休業を分割して2回取得できるようにしました。
育休を取得したパパ社員の体験談!
今回の法改正によって、男性もより柔軟に育休を活用できるようになりますが、それでもまだ取得例が少ないのが現状です。そこで今回は、現在育休取得中のパパ社員に、貴重な体験談をシェアしていただきました!
商品開発担当 鷲頭さん
・関西在住
・2022年6月末~2023年5月頃まで育休取得中
ー鷲頭さんのご家族について、教えてください。
はい。私の家庭は夫婦共働きで、今年の6月末に第一子が産まれました。
奥さんの実家は、家から電車で1時間程の場所にあり、私自身は関東出身です。
子育ての経験は初めてですが、夫婦で相談して、里帰りをせずに2人で育てることに決めました。
ー育休取得のきっかけを教えてください。
少し前までは、”男性が働き、女性が家庭を支える”という考え方が主流だったと思います。
勿論色々な価値観があると思いますが、私自身は、子どもが小さいうちから出来るだけ多くの時間を一緒に過ごしたいという想いがありました。
また、里帰りをしないこともあり、私が育休を取らなかった場合、妻1人に育児・家事の負担が大きく偏ってしまうという不安がありました。
なので、家族としてどうするのかを夫婦で話し合い、私も育休を取得することにしました。
ー育休取得を決めた時の、社内の反応はいかがでしたか?
時代の流れもあると思いますが、ポジティブな反応を多く頂けたと感じます。
ただ、私は10ヶ月ほど育休を頂く予定なので、その長さに驚かれることはありました。
人員が1人減るようなものなので、実際に社内の皆さんがどんな意見を持たれたかは、正直なところ分からないです。
それでも、業務や人員を計画的に調整してもらえて、本当に助かりました。
また、当社は女性が多く、育休から戻られた方も多いので、理解のある環境だったのは幸いでしたね。「育児頑張ってください」「奥さんを支えてあげてください」という温かい声を掛けてくださいました。
ーたしかに、育休経験者が多い職場だと理解が得やすいですよね。家庭内ではどのようなプラスがありましたか?
一番良かったのは、夫婦で納得しながら子育て出来ていることです。
育児や家事の負担を分け合うことで、心に余裕を持って我が子に向き合えていると感じます。
もし私が育休を取っていなかったとしたら、奥さんが今のように楽しく過ごせているかは分からないですね。
実際に育児をしてみると、2人でも大変です。1人では無理なんじゃないかと思うこともあります。
朝起きて、子どもにミルクをあげて自分たちのご飯を作り、家事をして子どもをあやしていたら、あっという間に夜ですから(笑)。
また、私たち夫婦にとって初めての子育てなので、分からないという不安を分け合えたことが良かったです。
1人きりでどうしようと悩むよりも、一緒に悩める人がいる方が心強くて。精神的にも良かったです。
ーそうなのですね。反対に、難しかったことはありますか?
難しかったのは、育休を取るまでですね。
男性で取得している人の情報が無かったので、周りに相談できる人がいなかったです。
とりあえず人事の方にお話して、どんな手続きをいつまでにすれば良いのか教えてもらいました。
幸い、当社は人事に相談し易い雰囲気だったので良かったですが、職場の環境によっては悩む方もいるかもしれないですね。
あとは、育休を取得することをどうやって周りに報告すれば良いのか分からなかったです。
女性の場合は目に見えて身体に変化があると思うのですが、男性はそうではないので…。
どうやって伝えようか少し戸惑いました。
男性の多い職場だったら、もっと難しいのかも知れないです。
ーまだまだ、男性の育休は珍しいと思われがちなので、会社として推進していかないといけないですね。
そうですね。育児に参加したいと考えている男性にとって、育休を取得しやすい環境があるというのは本当に助かると思います。
私自身は、育休を取得出来て本当に良かったと思っています。
会社の皆さんにもとても感謝しています。子どもがもう少し成長したら、会社の皆さんに挨拶に行きたいです!
ーお待ちしています!本日は体験談をシェア頂きありがとうございました!
今回のインタビューでは、実際に体験した方だからこそ分かる、育休取得の良さ・難しさを教えていただきました。このように体験談をシェアしていただくことが、今後の相談し易い環境作りに繋がると感じます。
当社は今後も、全ての社員にとって働き易い職場作りのため取り組んで参ります!